堺市議会の本会議で、大阪維新の会の池田克史市議が「外出自粛期間中に市議と市職員8人で賭け麻雀をしていた疑いがある」と現職市議4人を名指しした問題で、同市議会は21日、「事実を確定するに足りる証拠を確認できなかった」として、真相の追及や議論を終結させることを決めた。公開の議員総会で真相解明を図るなどの騒動となった「賭け麻雀疑惑」だったが、結局、維新の会は確たる証拠を何ら示すことができず、無駄な時間と労力を費やしただけの結果となった。

 池田市議は、南区の信貴良太市議(自民)や木畑匡(中区・堺創志会)・渕上猛志(堺区・同)・西川良平(中区・自民)市議の実名を挙げ「緊急事態宣言中の5月3日、市職員らと8人で賭け麻雀をした疑いがある」と質問した。
 これについて、真相について調査を行う議員総会が13日に行われたが、8人はいずれも疑惑を否定。信貴市議は「連休中は連日、新型コロナウイルスの支援策をまとめたチラシを配布し、当日も茶山台などで配布をしていた」と主張。当日、顔を合わせた知人の証言や一緒にチラシ配布をした妻のLINEの履歴などを議会に提出した。
 渕上市議も当日はチラシを配布していたとし、家族や支援者と交わしたLINEやメール、知人の証言などを提出。木畑・西川両市議は、西川市議の事務所で市職員1人を入れた3人で会っていたことは認めたが、麻雀は否定した。
 また、賭け麻雀の話をした職員も一貫して「作り話だった」と証言した。

 一方、維新の会は「作り話をした」という職員の知人女性の証言を明らかにしたが、麻雀をしていたことを示す具体的な証拠とはいえず、結局、確たる証拠を何ら示せなかった。

 総会の結果を受け、今後の調査方法について各会派で協議。「事実を確定するに足りる証拠を確認できなかった」と議会運営委員長が総括して、調査を終結することを決めた。

 議会を混乱させ、市民の議会に対する信頼を損なう結果となった今回の騒動だが、中途半端な形で幕引きを図ったことで、名指しされた市議や市職員の名誉回復は十分になされず、証拠もないまま実名を挙げて「疑惑」と決めつけた池田市議の責任も問われない結果となった。

(写真はイメージ 「写真AC」より)

【解説】次は維新が説明責任を果たす番だ
堺市議会の「賭け麻雀騒動」は、市民の前での市議らの批判合戦という醜態をさらした挙げ句、「事...

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