【解説】大阪維新の会が「告発」した賭け麻雀疑惑は結局、維新が何も証拠を示せないまま、幕を閉じそうだ。
 確かに、維新が言うように8人が口裏を合わせている可能性はゼロではない。しかし、維新が確たる証拠もないまま、市議や市職員を名指しした罪は重い。心証だけで疑惑があると決めつけ、潔白を証明しろとは無茶苦茶だ。「アリバイがなければ、無罪を証明したことにならない」とは、えん罪事件などでよく聞く台詞だが、維新の人権感覚は、そのレベルなのか。

 竹山修身前市長の政治資金に関する百条委員会もそうだが、捜査権も捜査能力もない市会議員が「真相解明をする」と息巻いたところで、結果はこの通り。せいぜい、ただのパフォーマンスに終わるしかない。
 それよりも問題なのは、今回の騒動で明らかになった一部の市議と職員の不健全な関係だ。
 賭け麻雀の話を市議にした職員は、別に不正を告発しようとしたわけではなく、会派内の団長選挙で敗れた池田克史市議に職員や市議との交流を勧めようと思ったのだそうだ。
 つまり、人望のない市議に「麻雀などを通じて人脈を広げてはどうか」とアドバイスするつもりだったというのだが、果たしてそれが市職員の仕事だろうか。公務員の本分を忘れているとしか思えない。 

 また、賭け麻雀があったとされた5月3日には、市議2人が職員1人を事務所に呼び出し、何時間も雑談をしたり動画を見たりしていたそうだ。市議2人は反省の弁を述べていたが、賭け麻雀どころか、市議と職員の癒着を疑われても仕方がない行為だ。
 今回の騒動は、こうした市議と職員の不適切な関係が招いたものだともいえる。

 「疑惑追及」はいい加減にして、市議と職員の適切な関係について議論するほうが先なのではないか。

解説の記事はこちら

堺市市議・市職員の賭け麻雀疑惑 確たる証拠を示せず

 

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