代替地 市が府から購入

 近畿大学医学部と附属病院の移転用地として売却される田園公園などの代替地として、堺市はビッグバン裏の府有地を有償で購入することを決めた。昨年7月、府と市が合意した。市は1月31日の都市計画審議会で、都市公園の変更素案を報告。近大への土地売却に向けた手続きに入る。

府が無償は「ダメだ」と

 堺市は、ビッグバン裏の緑地を、無償譲渡するよう府と交渉を続けてきたが、最終的に府が売却を決定。市も5・8ヘクタールを購入することで合意した。

 本紙が入手した記録によると、市は2014年6月に「ニュータウン内の公共用地が府から市へ移管される中で、ビックバン裏の府有地だけは移管されていない」として、府に移管を要請。府も「いろいろ知恵を出し、応援する」と前向きの姿勢を見せていた。ところが、府は16年に「ビッグバン施設の事業譲渡がなければ、無償譲渡はできない」と、ビッグバン事業全体を市が引き継ぐことが条件だとの考えを示した。このため、市は施設の活用案を作成したが、府は「名誉館長を務める漫画家の松本零士氏によるコンセプトが生かされなければ事業継承したことにならない」と内容に難色。

 その後も市は、土地の無償譲渡で協議を重ねたが、「ビッグバンのコンセプト」をめぐる認識の差は埋まらなかった。府は18年7月に「ビッグバンは堺市に引き継がず、南側の土地だけを売却する」考えを伝えた。約7・8ヘクタールの府有地のうち、近大に売却する田園公園などの用地に相当する5・8ヘクタールのみを、市に譲渡することで合意した。

 市は、このことを31日に開かれる都市計画審議会に報告する。今後、公聴会や計画案縦覧などの手続きを進め、夏頃には田園、三原公園の売却部分を都市公園区域から除外。新たにビッグバン南側を編入する。

 また、近大への土地売却は秋以降の予定。

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