地道な作業を30年

 古本屋で目当ての資料を探すのは、掘り当てる保証のない遺跡発掘に似ている。そんな地道な作業を30年続けて、集大成の1冊が完成した。関西医療大学非常勤講師・松本弘さん(錦織中1丁目)が著した郷土史研究書「近鉄長野線とその付近の名所旧蹟について」だ。
 この本は、松本さんが河内長野市郷土研究会で発表した論考が中心。現在の近鉄長野線が、河陽鉄道・河南鉄道・大阪鉄道・関西急行電車・近畿日本鉄道と名前を変えながら拡大した歴史や、交通の発達が地域を変化させてきた道筋を、貴重な資料と飽くなき熱意で掘り起こしている。
 足を痛め、「いつまで元気でいられるか」と感じ始めた松本さんは、今回の出版を集大成と考えている。「古書店や古本市に100回以上通って手に入れた資料が多く、現存するのはこれだけというものも。「1冊にまとめることができて感無量。興味のある部分をつまみ読みして活用してもらえれば」と。
 芦田書店0721・23・2816、塔本博文堂0721・52・6123で販売中。150ページ、千円。金剛図書館はじめ、富田林や河内長野の市立図書館で読むことができる。また、春頃には次回作「高野街道と南海高野線とその付近の名所旧蹟について」が発行される。

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