和泉市の古刹・天台宗泉州松尾寺(通称・松尾寺)では現在、名残の紅葉が楽しめる。同寺境内には、約600本のサクラの木と多くのモミジ・クスノキ・ヤマモモなどが植えられ、府天然記念物に指定されているクスノキは、市内最大の巨木で樹齢約700年、高さが38メートルもある。サクラと紅葉の美しい寺としても有名で四季折々見所がある和泉市の観光スポットの1つだ。

 白鳳元年(672年)に開基されたと伝えられる歴史ある同寺。役行者が同山で修行中、楠の霊木に如意輪観世音菩薩を刻んで安置。南北朝から室町時代にかけて栄えたが、天正9年(1581年)、織田信長の焼き討ちに遭い、焼失。その後、豊臣秀頼によって再建。そのときに四天王寺から移築したとされる本堂は、現在、大阪府指定文化財だ。

 近年同寺の北方面に和泉市立南松尾はつが野学園が新設され、近くに新興住宅が建ち並び道路も整備されたが、境内は歴史の趣を感じさせ都会の喧噪を忘れさせる。毎年、この時期華麗な紅葉を見せる境内だが、今年は
10月上旬の暖かさで、色づく前に枯れてしまう葉も多かった。

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