本格的な登り窯あり

 堺市南部丘陵地域にあるハーベストの丘は、昨年4月に20周年を迎えた。豊かな自然環境の中で、四季折々の花が美しい花壇や、動物とのふれあい体験、農産物の加工体験やクラフト体験などが楽しめる。空中アスレチックや、シルバニアファミリーが住む村を再現したシルバニアパークなど家族向けの施設に加えて、本格的な登り窯を備えた里山陶芸工房もある。

 同園がある地域は陶芸と縁が深い地だ。3世紀半ばの古墳時代から平安時代にかけては須恵器(陶器)の一大生産地だったとされる。燃料として使う赤松・粘土・水、そして窯を作るのに最適な傾斜のある丘陵といった、須恵器作りに必要な条件がそろう泉北ニュータウン周辺には多くの窯があった。こうした由縁に思いを巡らしながら、土をこねる作陶は同園ならではの特別な体験だろう。

 同園の登り窯は3部屋の焼成室からなる連房式。焚口から薪をくべて下の部屋から順々に温度を上げた後、1200度以上に保ちながら約4日間かけて焼成する。幻の茶器をめぐる騒動を描いたコメディー映画「嘘八百 京町ロワイヤル」のロケ地にも選ばれ、登り窯の前で中井貴一さんと佐々木蔵之介さんが撮影に臨んだ。

 陶芸体験だけなら入場しなくても参加できる。電動ろくろや手びねりの作品、ろくろを使わないお手軽陶芸、楽焼絵付けなど。初めての人も楽しめる。

 

#大阪府堺市南区鉢ヶ峯寺 #堺・緑のミュージアム 

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