大阪母子医療センター(和泉市室堂町)では、同センターで流産・死産・新生児死亡を経験した家族のサポートの会「きらきら星の会」が年に3回開催されている。大切な赤ちゃんを亡くした悲しみを守られた空間で語り合える場をと、看護師や助産師、遺伝カウンセラーが09年から運営。全国の産科病院の中でも希少な取り組みだ。

 妊娠反応が分かった時点から存在を感じる赤ちゃん。周囲の期待の中で、大切な赤ちゃんをお腹の中で失う流産・死産や、誕生したが病気で亡くなった新生児の両親や家族は、大きな悲嘆を退院後も抱えながら生活している。その人たちを医療従事者だからこそ受け止める患者会を、と設立。院内で、より静かな会場を選ぶなど繊細な心配りで開催されている。

 会の存在は、退院後の1か月健診などで案内。想いを話す機会が少ない父親の参加も呼び掛けている。参加人数はまちまちだが、奈良県や三重県など遠方からの参加者もいる。

 毎回、ガラガラや写真立て、ファーストシューズなど赤ちゃんへの手作りの贈り物を製作。その後、お茶を飲みながら日頃話せない大切な赤ちゃんへの思いを、ゆっくりとみんなで話し合う。

 話し合いでは、心に抱えたまま言葉にならない思いや、次の子が生まれても癒えない悲しみ、一歩踏み出すのが難しい思いなど、同じ経験をしている人同士だから分かち合えることを吐露する。

 スタッフたちは、全体をまとめるファシリテーター役だが、我が子の死の原因が自分にあると自分自身を責めている母親も多く、「あなたは決して悪くない」と伝える。一方、悲しい経験をした病院には行きたくない人にはメールでの相談にも応じている。

 会をまとめる助産師の丹波千尋さんは「この会を細く長く続けて深めていきたい」と、話す。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です