駅前や施設周辺に用意された電動自転車を、誰でも有料で借りられるシェアサイクル事業の実証実験を行っている堺市は、事業の効果が見込めるとして、10月から本格的に事業として展開することを決めた。6月頃に事業者を募集。実証実験は9月末まで続ける。

 シェアサイクルは、駅前や公共施設などにポートと呼ばれる駐輪場を設置し、有料で電動自転車を貸し出す事業。自転車は15分単位で借りることができ、どのポートに返却してもよい。

 市は、全国でシェアサイクル事業を手がけているOpenStreet(東京都港区)と協定を結んで実証実験を行っている。

 実証実験は当初、百舌鳥・古市古墳群などへの観光客を主な利用者と想定し、堺区を中心に21か所のポートを設けて2020年3月にスタートした。その後、買い物や通勤・通学の手段として泉ケ丘駅周辺にポートを設置したところ、利用者が増加。公共交通機関を補完する住民の足として、定着しつつある。

 こうした南区での利用状況を受け、市も各区で駅前や区役所などの公共施設にポートを増設。現在は市内各区に78か所のポートを設置し、340台の自転車を貸し出している。

 市によると、ポートの増加とともに利用者が増え続けており、南区では駅と近隣センター間での利用者が多い。堺区でも南海の堺東駅と堺駅の間での利用が多く、駅を中心とした短距離移動の手段として使われていることが分かる。

 課題としては、返却されるポートに偏りが見られることや、バッテリーの残量不足の自転車が出ることで、対策を講じたうえで本格的な事業化を図る。

 今後も市が事業主体となってシェアサイクルを推進していく考えで、民間企業に運営を委託しながら、利用エリアの拡大やサービス
向上を図っていく。

 

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