金剛山で星空の解説員も

 全身に原因不明の痛みを生じる「線維せんい筋痛症きんつう」。その難病を乗り越え、さらなる活躍をしているのが、美山台在住のピアニスト・井阪あゆみさん(48歳)だ。

 井阪さんは3歳からピアノを始め、大阪教育大学ピアノ科卒業後、ピアニストとして活動。しかし、10年前、公演中に突然、左腕に強い違和感を覚え、演奏が出来なくなった。日によって痛みやしびれの箇所が変わり、声も出せないほどの激痛に襲われた。病院で「線維筋痛症」と診断されたが、特定の治療法はなく、苦痛に耐えながら病院を転々とする日々が続いた。医師からは「ストレスの原因となるピアノを止めないと、10年後には車いす生活になる」と告げられたが、ピアノを休養すると症状はさらに悪化した。八方ふさがりの中、「どうやったら痛みを忘れることが出来るか、一緒に考えていきましょう」という医師と出会い、希望の光を見出した。「自分にはピアノが必要。自分らしく今出来ることをしていこう」と決意し、演奏活動を再開。また、毎日、自分の行動や痛みの強さ・箇所などを記録することで、痛みを発症させる行動パターンを把握し、対処していった。

 「死ぬほど痛いけど、死ぬわけじゃない」と、念願のスイス旅行にも挑戦。毎日が楽しく、病気も痛みも忘れることが出来た。

 5年前に天体観測に出会い、たちまち夢中に。すると、今までは出来なかった重い荷物を持つ事も出来るようになった。「出来ない事に目を向けるのではなく、出来ることを発見する」と気持ちを切り替え、行動する事で、痛みを忘れる時間が増えた。新薬に出会った事もあり、17年には医師から「病気から卒業ですね」と嬉しい一言が聞けるまでに快復した。

 今でも痛みが出る時はあるが、「星とピアノの素晴らしさを伝えたい」と、ちはや星と自然のミュージアムで解説員として活躍する一方、YouTubeでもピアノ演奏動画を発信中。ayuriegramで検索。

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